ニーズ拡大!医薬品業界の課題を解決する富士ロジテックグループの「医薬品SCM」

高齢化社会の到来で、日本の医薬品市場は拡大傾向にあります。しかしそのニーズに対応できるサプライチェーンを持つ製薬会社は極めて少なく[a][b]国際的な3PL体(※)を構築するニーズが高まってきました。

※3PL(サードパーティーロジティクスとは、物流部門を第3者企業に委託すること

2018年12月に「医薬品の適正流通(GDP)ガイドラインが公表されました。ガイドラインに準拠した物流業務への対応が、企業にとって大きな課題となっています。

富士ロジテックグループでは、国内および海外の医薬品メーカー向けに、医薬品サプライチェーンの運営・管理を一括で受託するサービスを提供しています。

本記事では、当社の医薬品チーム設定、使用方法についてへの取り組みを紹介します。

医薬品SCMとは?

医療・医薬品SCMとは、原料の輸入から工場構内の物流、地域デポの運営、医薬品卸までの配送など、医薬品サプライチェーンの運営・管理を行う業務のことです。

医薬品物流は、メーカーと病院、介護施設、そして患者をつなぐライフライン。人の命に直結する分野ですから、ロット管理、有効期限管理はもちろんの事、製品の特性を理解した上で、品質と安全に配慮したオペレーションが必須です。

医薬品の中には、取り扱いに薬機法の許認可が必要な品目もあり、メディカル分野の代行を行うには、医薬品製造業や医薬品卸売販売業などの許認可を取得する必要があります。

また、必要に応じて薬事専門知識の高い管理薬剤師・責任技術者が管理にあたるなど、他分野と比べても高度な物流体制の構築が必要不可欠となっています。

東日本大震災では、医薬品メーカーの倉庫が被害を受け物流が止まってしまう事態に見舞われました。その経験を踏まえ、多くの企業が「医薬品物流を絶対に止めてはならない」とリスク分散に取り組むようになっています。

そこで医薬品メーカーでも導入が進められているのが3PLです。物流を一括して物流専門会社へ任せることで、リスク回避と品質向上、物流業務の効率化を図っています。

医薬品物流の作業内容

ここでは医薬品物流で行う作業内容を解説します。

※工程ごとに必要となる許認可が違うため、医薬品物流を担う物流事業者が全ての工程を行えるわけではありません。(検査・包装・流通加工は医薬品取り扱い上、製造業にあたります)

入荷

国内外から届く製品の入荷作業。医薬品の特性を考慮し細心の注意を払いながら積み下ろしや仕分け作業を行う。

製品検査

お客様のご要望に応じて、検査項目を設定。製品に添付された品質保証書、検査規定に基づき人の目で検品を行う。

包装

万全のセキュリティと衛生管理に配慮しながら製品を化粧箱や適切な容器に入れるなどの包装作業行う。

流通加工

セット組の他、ラベル貼付・添付文書の封入作業などを行う。

棚入れ・保管

お客様の求められる品質レベルに則し、医薬品を取扱うに相応しい設備で保管。出荷に備える。

ピッキング

在庫管理システムを活用し、効率的かつ正確・スピーディにピックアップ。

出荷・梱包

入荷と同様、細心の注意を払い出荷検査。品質保持に最適な梱包で出荷準備

発送

温度管理や衝撃回避など医療品に適した専任ドライバーが輸送。

富士ロジテックグループの医薬品SCM

当社では、物流で培った品質管理のノウハウで物流機能高度化を実現。

薬品・動物用医薬品製造業許可を取得しており、原薬・中間製品の保管・配送も受託可能です。また輸送では、無菌性の確保や温度管理、衝撃回避にも十分配慮し、品質保全に努めています。

施設設備

品質保全:空調庫、保冷庫、特殊薬庫、危険物倉庫、温湿度管理(モニタリング)、クリーンブース、自家発電機

衛生:床面防塵塗装、防虫防鼠、スピードシャッター

セキュリティ:指紋認証/静脈認証鍵、カードキーによる入退室管理、遠隔カメラによる監視システム、ボーダー警備

各種業許可

医薬品製造業(包装・表示・保管区分)

医薬品卸売販売業

動物用医薬品製造業(包装・表示・保管区分)

動物用医薬品卸売販売業

取扱実績

医薬品:完成品(医療用医薬品、一般用医薬品)、中間製品

動物用医薬品:完成品、中間製品(生物由来製品を含む)、原薬

複数温度帯の専用倉庫で、業界に精通した経験豊富な管理薬剤師・責任技術者を核とした専門チームが、商品の入庫から保管・出荷対応します

富士ロジテック医薬品SCMはこちらから

医薬品物流:EC市場拡大によりニーズさらに高まる

2013年6月、一般用医薬品のインターネット販売が解禁されました。それを受けて、厚生労働省では、一部品目に規制を残し、薬局や薬店などでの対面販売とネット通信販売を区分。

病院や薬局が乏しい離島や山間部では、医薬品のインターネット販売は、必要不可欠なインフラです。また、新型コロナウィルスの影響で、電話やオンラインでの診療もますますニーズが高まり、薬も自宅に直接郵送されるなどニーズと利便性が高まっています。

医薬品は直接命に関わる製品ですから、製造から仕入、入荷、検品、保管、配送、販売、使用に至るまで、薬事法をはじめ各種の厳しい法的規制を受けます。

医薬品物流では、安全性が高く品質を保持できる物流倉庫が必要です。当社のような、医薬品を取扱うに相応しい設備要件を備えている企業は、業界内でも少なく今後もEC市場拡大に比例して、需要が高まることが予測されています。

医薬品SCM他、物流周辺新事業の開発にも注力!富士ロジテックグループ

当社では、今後も増え続けるニーズに合わせたサービスの提供を可能とするため、現在医薬品物流を始めとする、各倉庫内の管理業務や物流スキームの企画・提案、物流センターにおけるマネジメント全般で人材を募集しています。

富士ロジテックグループは、物流業界をリードして早100年が経過した老舗企業である一方で、常にベンチャースピリットで事業を推し進めるグループで、物流周辺事業への積極的な投資を行っています。

現在は従来型の物流サービスにとどまらない「物流周辺」新事業の開発にも力を入れています。

社会的インフラとして必要不可欠な物流業界に興味のある方は、ぜひ当社の採用特設サイトからご応募ください。

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