昨今のコロナウィルスの影響で巣ごもり需要が増加し、ペット関連業界も活況となっています。

矢野経済研究所が、2021年2月に発表したデータによれば、2020年度のペット関連総市場規模は、1兆6,242億円の見込み。
※参考:株式会社矢野経済研究所ペットビジネスに関する調査を実施

飛躍的に伸びているペット業界ですが、動物医療を支える医薬品の物流に関して、大きな課題を抱えている企業も少なくありません。

富士ロジテックグループでは、動物用医薬品製造業(区分1)や卸売販売業、店舗販売業等の許認可を取得し、医薬品メーカーと病院をつなぐインフラとしてのノウハウと医薬品を取扱うに相応しい設備要件を備えています。

本記事では、当社の動物用医薬品物流を紹介していきます。

動物用医薬品物流とは?

動物用医薬品物流とは、各種ワクチンをはじめとする動物用医薬品の物流管理業務を行うことです。国内外から届く動物用医薬品を医薬品メーカーに代わって保管し、出荷します。

動物用医薬品のなかには、取り扱いに許認可が必要なものも多く、管理薬剤師の常駐・管理が求められる場合があります。

動物用医薬品、医薬部外品、医療機器、再生医療等製品(以下、「動物用医薬品等」という。)の製造・輸入・販売・修理等を行うためには、医薬品医療機器等法に基づく許可等が必要です。※参照:農林水産省

従来、これらの作業は、生産業務の一部という位置づけであるため、メーカー自らの施設あるいは委託製造先にて実施されてきました。

しかし、医薬品メーカーが自社で物流倉庫を持つとなれば、場所・時間・人件費・設備費など多くの課題を抱えることになります。

近年はコスト削減・生産性の管理及び効率化などを目的に、一連の業務を第三者にアウトソーシングするケースが増えつつあります。

とはいえ、外部に依頼しようとしても、管理薬剤師を必要とする体外診断用医薬品の取り扱いが難しいなど、条件に合う物流業者を見つけることができずに困っているメーカーも少なくないでしょう。

当社では、保冷庫や空調機能を備えた専用の物流施設を用意しているほか、動物用医薬品製造業の許可(区分1)を取得。安心・安全かつ高品質な物流管理機能をご提供しています。

メーカーからの依頼を受けて、海外で生産され、日本国内に供給される動物用医薬品を、お客様に代わり保管・管理し、梱包・発送が可能です。

富士ロジテックグループの動物医薬品物流

富士ロジテックグループだからできる高品質な動物医薬品物流サービス

前述したように、動物用医薬品物流は許認可や専用設備が必要なため、物流業界でも扱っている企業が少ない分野です。ペット産業が飛躍的に成長する中、医療用物流の需要も今以上に高まるでしょう。

当社はそのエキスパートとして、製造業許可を取得する拠点の拡大や管理薬剤師の確保、クリーンルームや空調設備の充実化など、ソフト・ハード両面への投資を強化しています。

当社の物流サービスをご利用いただく事で、管理コスト削減を実現。 手間のかかる少量多品種の包装や出荷対応を一括して請け負いますので、コア業務に集中できます。

また、お客様のサプライチェーン全体管理を受託し、お客様企業内の各部署との連携を図りながら、情報と物量を一元管理する事で、潜在的なコストの削減及び管理業務の軽減を実現している事例もあります。

原薬・中間製品の保管・配送も受託可能

当社では、業界に精通した経験豊富な管理薬剤師・責任技術者を揃え、GMP省令遵守の管理体制を構築しています。

物流業務に付帯して以下のような動物医薬品製造業務も受託可能です。
※ 外観検査(容器、添付文書、法定表示ラベル)
・性状試験(色、におい)
・外部試験機関への試験依頼
・個包装の改装作業(クリーンブース内)
・参考品保管
・出荷可否判定

薬事教育を受けたスタッフで専門チームを構成し業務を遂行しています。 

医薬品を取扱うに相応しい設備要件をクリア

動物用医薬品の中には有効期限が決められているものも多くあります。欠品や不良品、誤配を防ぐための在庫管理は、動物医療を支える大切な役割です。

当社では、商品特性を理解した上で、品質と安全に配慮したオペレーションを実施しています。以下のように、医薬品を取扱うに相応しい設備要件を備え、IT技術を活用してお客様のニーズに合わせたサービスを提供しています。

品質保全

空調庫、保冷庫、特殊薬庫、危険物倉庫、温湿度管理(モニタリング)、クリーンブース、自家発電機

衛生

床面防塵塗装、防虫防鼠、スピードシャッター

セキュリティ

指紋認証/静脈認証鍵、カードキーによる入退室管理、遠隔カメラによる監視システム、ボーダー警備

医薬品取扱倉庫では、年間を通して1~30℃の範囲内で温度を維持し、24時間365日監視しています。また、医療用医薬品製造業や一部定温庫や保冷庫(2-8℃ 等)を維持している拠点もありますので、医薬品原材料の保管も可能です(応相談)。

まとめ

動物用医薬品の物流を担う企業は、国内でも非常に少なく希少な存在です。国内の動物用医薬品のシェア40%程を締めるメーカーの物流を当社にて取り扱っております。活況のペットブーム業界に比例して需要が高まる動物医療を、実は物流業界が影で支えていることに驚かれた方も多いのではないでしょうか?

近年の物流業界は、運送業や倉庫業というイメージとはかけ離れ、経済や生活を支える重要な役割を担っています。物流業界に求められる業務も複雑化、多様化し、業界自体も変化してきました。

物流システムの効率化やコスト削減は、企業の業績を大きく左右します。また、日本経済における役割も拡大しつつあります。

物流の発展は、私たちの生活を豊かにすることを意味します。人々の暮らしを支えているという実感を得ることができる仕事です。

そんな物流業界の一角を担う私たち富士ロジテックグループでは、現在積極的に採用活動を行っております。

多くの職種で幅広い人材を募集していますので、興味のある方はぜひ当社へご応募ください。

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