事業拡大とともにサプライチェーンが複雑化した企業は在庫管理において以下のような課題を抱えています。
- 自社の工場、営業所、店舗にどれだけの在庫があるのかわからない
- 欠品による機会損失を避けるため慢性的に過剰在庫や滞留在庫になっている
- 最適な在庫水準がわからない
業務を拡大するほど増加していく在庫。倉庫が手狭になるたびに新たな倉庫を借り、保管倉庫の管理コストや過剰在庫が負担になるといった問題を抱えているケースも珍しくありません。
そこで富士ロジテックグループでは、過剰在庫の発生や在庫の偏在化などでお悩みのお客様に対して、在庫分析から「在庫管理のあるべき姿」のご提案、物流体制の再構築までをトータルで支援するサービスを提供しています。
本記事では、在庫マネジメントの必要性や在庫管理でありがちな悩みと問題解決へのヒントを事例とともに解説していきます。
在庫マネジメントとは?
在庫マネジメントとは、いわゆる在庫管理のことです。在庫管理とは所有者に代わって資産(在庫)を適切に管理することを指します。
在庫管理はどこの会社も頭を悩ませる問題の1つです。在庫があればお客様へすぐに提供できますが、保管費用や倉庫の維持費用、過剰在庫が発生するなどのデメリットがあります。
在庫は必要なときに、必要な量を必要な場所へ供給できるよう在庫水準を適正化する必要があるのです。
在庫マネジメントが必要な理由
在庫マネジメントを適切に行うことで、会社の業績や利益が改善するなどさまざまなメリットがあります。
機会損失を逃さず売上アップ
在庫マネジメントが整っている企業は、欠品による機会損失のリスクを防ぎます。注文が入った時にすぐに対応できれば、「ここは在庫を切らさない」と頼りになる存在になるはずです。いざというときいつでも供給できる体制は、顧客満足度が高まり売上増加につながります。
在庫コストを削減するため取り寄せにしておく手もありますが、それでは「この会社は時間がかかるから違う業者に依頼しよう」と考えてしまうかもしれません。
営業がせっかく結んだ契約も、自分の責任外で顧客を失ってしまう可能性があるということです。これは企業にとって大問題でしょう。
在庫マネジメントで在庫水準を適正化できていれば、このような事態を避けることができます。
無駄なコストを削減する
しかし一方で、過剰在庫や不動在庫は保管管理のコストがかかります。そのため、適正在庫を明確にし不要な在庫を削減するのも在庫マネジメントの重要な役割です。無駄なコストを省いた分、需要のある商品を抱える余裕が生まれ、相乗効果を生みます。
在庫マネジメントでありがちな悩みと解決策:富士ロジテックの事例紹介
在庫マネジメントで抱えがちな悩みと解決策を当社の事例を紹介しながら解説していきます。
課題:安全在庫水準にバラツキや横持ち輸送ので配送効率が低下
G社様では、工場、支店、全国の店舗がそれぞれに製品在庫を管理していました。
当社で在庫分析を実施した結果、現行の体制には、支店や店舗で出荷・販売の頻度が低い品番の製品在庫を多く抱えている、逆に頻度の高い品番の製品の安全在庫水準にバラツキがあるなどの課題が見つかりました。
また、欠品を回避するために支店間で製品の横持ち輸送が発生する、工場への緊急生産オーダーに伴って輸送効率が低下している、といった問題点もありました。
ご提案:WMS(倉庫管理システム)を活用した一元管理など
G社様の抱える課題について、当社では、以下の3つの物流改革プランを提案しました。
- WMS(倉庫管理システム)を活用した製品在庫の全社的な一元管理化
- 支店を経由せず、工場周辺に用意する倉庫から全国の店舗に製品を直接供給する
- 工場や支店でのセット加工業務
今まで各拠点ごとに行っていた在庫管理をWMS(倉庫管理システム)を活用して一元管理することで、リアルタイムに在庫を把握できるようになります。
支店を経由せず、倉庫から全国の店舗に直接供給することで横持ち輸送の負担を軽減し、配送効率をアップ。運送コスト削減を実現できます。
成果:横持ち運送コストを削減、製品品質も安定
一連の物流改革の結果、G社様において下記の5点の成果を実現することができました。
- セット加工機能を切り離したことで、工場は生産業務に専念できるようになった
- 工場~支店~店舗といったサプライチェーン上の在庫を大幅に圧縮
- 物流機能をなくしたことで、支店は営業活動に特化できるようになった
- 横持ち輸送コストを削減
- 工場倉庫~店舗への直送化でより鮮度の高い製品を市場に投入
在庫マネジメントできれば会社の業績が上がる
在庫管理は会社の業績を左右する重要な業務です。
富士ロジテックグループでは、在庫分析から課題解決のご提案、物流体制の再構築までをトータルで支援するサービスを提供しています。
WMS(倉庫管理システム)の提供や倉庫在庫の無駄をなくすマテハン機器の導入サポートなど多岐分野にわたって提案が可能です。
- 慢性的に過剰在庫がある
- 複数拠点で在庫の把握ができていない
- 棚卸時、在庫数にマイナス差異が発生する
- 横持ち輸送の負担が大きい
営業開発部門では、このような課題を抱えている企業へ、当社の物流ノウハウと物流機能活用したコンサルを行っています。
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