物流業務のアウトソーシングを検討中の方にとって、外注費がどのくらいかかるか気になるところでしょう。依頼できる業務の詳細や料金相場がどのくらいなのか事前にわかっていると安心ですよね。

そこで本記事では、物流のアウトソーシングにかかる料金体系と相場を解説していきます。

※解説にある金額はあくまでも一般的な相場です。
当社にご依頼いただく場合は、お客様の状況に合わせたカスタマイズで見積もりさせていただきます。

物流アウトソーシングの一般的な料金体系

物流アウトソーシングの一般的な料金体系の詳細を解説します。

固定費

固定費は荷物の出荷量に変動することなく毎月固定で発生する料金のことです。基本料金、倉庫保管料などが含まれます。

基本料金

基本料金は主に物流倉庫で使われるWMSのシステムの使用料です。一般的な在庫管理システムとは異なり、預かった荷物の流れや入出庫、ピッキング作業に必要な情報の収集・出力まで行います。

他にも物流業務に必要なハンディターミナルや送り状のプリンターなど、必要なシステムや機器の利用料がすべて含まれることが多いです。

保管料

保管料は、倉庫の保管スペースの料金です。借りる広さや倉庫の立地により料金相場が異なります。一般的に、地方より都市圏の方がコストは高くなります。

また、冷凍や常温など保管環境によっても料金が異なるため注意しましょう。業者によって「1坪」「1パレット」「1ラック」など単位が異なります。

変動費

変動費は荷物や出荷量によって変動する料金のことです。入庫料、デバンニング料、検品料などが含まれます。

入庫料

入庫料は荷物を倉庫に搬入する際の荷受料です。
コンテナ・宅配便・PLなど入庫形態で設定されていることが多く、それぞれ料金が異なります。

デバンニング料

デバンニングとは、トラックの荷台やコンテナからフォークリフトを使って荷物を下ろすことです。この作業には、相応の経験や安全面を強化した技術が要求されるため入庫料とは別に料金がかかります。

検品料

検品料は入庫する商品の検品にかかる費用のことです。一般的な検品であれば個数や作業項目で料金が決まります。

しかし、アパレルや精密機器など高度な検品をする場合、クライアントに合わせた見積もりが必要です。

ピッキング作業料

ピッキング作業料は、出荷のために必要な荷物を集める作業にかかる費用のことです。料金は1個あたりにかかり、業者によっては100個〇〇円などプランを設けている場合もあります。

梱包料

梱包料は荷物の梱包にかかる費用のことです。商品をダンボールに詰めたり、ギフト用の包装に対応したり、作業内容に応じて料金が発生します。

梱包とは別に納品書や説明書の同梱も可能で、内容に応じて見積もりする業者が多いです。

発送料

発送料は、荷物を配送するための費用です。倉庫業者が契約している運送会社へ支払う送料を指します。発送料は荷物が多いほど値引きされる傾向にあります。

倉庫業者が運送業者と契約していますので、荷物量が少なくても自社で出荷するより安くなるケースが多いです。

返品作業料

倉庫業務では通販やECサイトの返品作業を請け負うことも少なくありません。返品は検品や手続きなど多くのリソースが必要ですから、アウトソーシングした方が効率が上がることも多いでしょう。

返品商品の検品や再出荷のための包装、在庫の反映などをまとめて返品作業量としていることが一般的です。

棚卸作業料

倉庫業務に欠かせない業務の1つが棚卸しです。棚卸作業料とは、商品を棚からおろして数を数える作業にかかる費用です。決算時には非常に重要な作業ですが、手間がかかるため、アウトソーシングする企業も少なくありません。

在庫数や不良在庫の数を正確に把握できます。

物流アウトソーシングの費用相場

 

固定費 基本料金 2〜5万円
保管料 坪単価4,000円~
変動費 入庫料 1個あたり10~30円程度
デバンニング料 1ヶ月2~3万円
検品料 1個あたり10~100円程度
ピッキング作業料 1個あたり10~30円程度
梱包料 ダンボール100円〜~
発送料 一般的なサイズの段ボール料金:400円〜1,200円
返品作業料 1件あたり20円〜
棚卸作業料 1時間1,500円〜

物流アウトソーシングの費用に関する注意点

物流アウトソーシングの費用で注意すべき4つのポイントを解説します

定義の曖昧な項目がないかチェックする

1つ目は「定義の曖昧な項目がないかチェックする」ことです。見積書に詳細がわからない曖昧な項目がないか確認しておきましょう。

特に注意したいのは「〇〇一式」とまとめて記載しているようなケースです。これでは具体的な内容がわからず後々トラブルになる可能性があります。

先ほどご紹介したように倉庫業務は具体的に記載できるものが多く、作業ごとに料金が発生するのが一般的です。曖昧な記載がされている見積書もまれにありますので必ず細かい部分までチェックしましょう。

各費用の単位をチェックする

2つ目は「各費用の単位をチェックする」ことです。例えば、先述したように保管料であれば、「1坪」「1パレット」「1ラック」など業者によって単位が異なります。

「1坪の話だと思っていたら1パレットだった」というようなことがないよう、単位は共有しておきましょう。

安さではなく費用対効果を見る

3つ目は「安さではなく費用対効果を見る」ことです。

物流業務をアウトソーシングする目的の1つに、コストダウンを掲げている方も多いでしょう。外注費用が安ければ安いほど助かると考える方も少なくないはずです。

しかし重要なのは「費用対効果」です。安くてもサービスが悪ければ顧客満足度を高められず、売り上げが下がる恐れもあります。業務効率が悪くミスが多発すればその穴埋めで無駄なコストがかかってしまうことも考えられるでしょう。

多少見積もり金額が高くてもサービスの質が高ければ業務効率が良くなり結果的にコストダウンにつながるケースも多いのです。

物流のアウトソーシングでは安さだけに着目せず、費用対効果を重視しましょう。

複数の業者に見積もりを依頼する

4つ目は「複数の業者に見積もりを依頼する」ことです。

見積もりを取るのは時間と手間がかかりますので、1社で決めてしまいたい方もいるでしょう。しかし、複数の業者から見積もりを取ることで適正価格がわかり、自社内での発注条件を改めて整理することができます。

また、様々な業者のサービスを比較検討できますから、より良い条件で契約することができるでしょう。

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