物流企業への転職を考えているけど「履歴書の書き方がわからない」「職務経歴書はどのように書けば効果的?」など困っていませんか?

転職活動は人生でそう何度も行うわけではないため、書き方に悩む方も多いでしょう。
書類選考を通過するには、転職希望先で役に立ちそうな経験やスキルをアピールすることが大切です。

そこで本記事では、よい履歴書・職務経歴書を作成するための書き方と見本をご紹介します。

【転職者向け】物流の履歴書・職務経歴書│基本の構成と例文

ここでは、履歴書と職務経歴書の書き方を解説します。

職務の概要

職務の概要では、新卒で入社した会社から、現在までの流れを記載します。

■例1:【職歴概要】

    • ●●株式会社 20●●年●●月~現在
    • 事業内容:不動産事業
    • 資本金:●●百万円 売上高:●●百万円(20xx年)従業員数:●●名 非上場
      雇用形態:正社員

■例2:【職歴概要】

    • ●●株式会社 20●●年●●月~現在
    • 事業内容:倉庫業
    • 資本金:●●百万円 売上高:●●百万円(20xx年)従業員数:●●名 非上場
      雇用形態:正社員

このように、いつ、どこで、どのような会社で働いていたのかを正確に記載しましょう。企業の情報はインターネットを検索すれば確認できるはずです。

職務経歴の詳細

次に職務経歴の詳細を記載していきます。職務経歴は、これまで在籍した企業で担当した仕事内容、プロジェクト名、実績や評価まで書きましょう。

20●●年●●月~現
●●株式会社
【所属歴】
法人営業
・20●●年4月入社…営業部に配属、主に●●区の顧客を担当
・20●●年4月…チームリーダーに昇格。既存顧客対応・新規開拓をすすめる。メンバー2名の教育も担当
・20●●年4月…●●エリアホールディングスマネージャーに昇格。部下15名【取り扱い商材】
OA機器全般OA機器(コピー機・複合機・パソコンなど)
アイテム数約xxx件、出荷件数約xxx件/日【業務内容】
・新規顧客開拓(電話・訪問でのアポイント獲得)
・既存顧客のフォロー(課題解決・新規提案)
・集客業務(SNSマーケ、WEB広告など)
・営業戦略策定
・販売キャンペーンの企画
・営業活動サポート(営業同行など)
・売上管理
・メンバーの育成

【担当ホールディングスの売上実績】
20●●年度:3億●●70万円(達成率105%)
20●●年度:3億●●00万円(達成率 98%)

上記はあくまでも例です。他に「新規開拓件数」「主要顧客の取引額増加」「マネジメント実績」なども伝えると具体性が上がります。

取扱商材の詳細や、「どんな顧客を担当したか」などを追記すると、より採用担当者に実績が伝わりやすくなるでしょう。

資格・スキル

資格やスキルは、多ければ評価が高くなるわけではありません。採用担当者が見るのは、業務に活かせるものがあるかどうかです。

希望職に関連の深いものから順に記載すると、目にとまりやすくなります。

履歴書などに記入する資格は、略語を使わず下記のように正式名称で記載しましょう。

  • 簿記 :日本商工会議所簿記検定
  • 宅建 :宅地建物取引主任者
  • 普通自動車免許 :普通自動車第一種運転免許
  • 大型免許:大型自動車免許
  • 英検 : 実用英語技能検定

取得している資格が多い方は、募集要項をしっかり確認し記入する資格の取捨選択が必要です。

《記入した方がいい資格・スキル》

  • 国家資格
  • TOEICなどの語学系
  • 普通自動車免許
  • MOS(Microsoft Office Specialist)などパソコン系

業務に関連しない資格やスキルは、重視されませんので書く必要はありません。しかし、取得難易度の高いものは、挑戦する意欲を示してくれますから加えても良いでしょう。

自己PR

自己PRは、得意分野や実績、強みなどを伝え応募先の企業に自分を採用するとどのようなメリットがあるのかを提示するためのものです。

自分を採用すべき理由、入社した際に貢献できることを上手にアピールできれば、採用につながります。

ここで注意すべき点は、長所と自己PRは違うということです。長所は「継続力がある」「努力家」など性格を表すものです。自己PRは、自分という商品を売り込むためのものですから、採用するメリットを伝えなければなりません。

応募する企業や職種で求められているスキルを想像し、組み立てることが重要です。

《例》

  • 「前職では◯◯を担当しておりました。その経験から実効的な企画を立てることが自分の強みです。〜〜〜〜」
  • 「これまで〇〇の仕事をする中で〇〇意識してきました。具体的には〇〇などを行いその結果〇〇になりました。トータルで〇〇の業績をあげることができました。」
  • 現場の物流部署の〇〇業務と本社の〇〇を経験しています。〇〇では、様々な角度から改善に取り組んできました。コストの削減に関する〇〇の見直しには〇〇の実績があります。こうした経験は貴社の〇〇にも活かすことができると考えております。

【転職者向け】物流の履歴書・職務経歴書│効果的な書き方のポイント

転職者向けの履歴書・職務経歴書の効果的な書き方のポイントを紹介します。

簡潔かつ具体的な内容を書く

職務経歴書は、結論から述べ、簡潔明快な短文で書きましょう。長文で何が言いたいのかわからない文章は途中で読むのをやめてしまいます。名詞や体言止めで記載するのも効果的です。

特に自己PRは、応募先の企業で役立ちそうな長所や実績を見出しなどを用いて簡潔に伝えると好印象です。無駄に長文でわかりづらい文章では、プレゼンテーション能力が低いと判断されてしまいます。

必要な情報を余さず書く

職務経歴書は、書類全体を通じて、必要な情報を過不足なくまとめあげることが大切です。
いつ、どこで(在籍企業、所属部署)、何を(担当した仕事内容、プロジェクト名)、どれぐらい(収めた成果など)などを正確に記載しましょう。内容に足りないところや不明な点があると、書類選考で落とされてしまいます。

これまでの職歴、経験、実績を端的に記載し、エピソードを加えることで説得力が増します。少しでも「読みづらい」「わかりづらい」といった印象を与えてしまうと低評価となるため、第3者(家族や転職サイトのアドバイザー)にチェックしてもらうのも効果的です。

調整スキルや交渉スキルをアピールする

次に、調整スキルや交渉スキルをアピールすることも大事です。物流の仕事は、​​取引先顧客や社内関係者との折衝も多く、調整スキルがあることは一定の評価につながります。

調整スキルや交渉スキルは、マニュアル通りに行ってきた業務を書いても、アピールにはなりません。主体的に取り組んだことを具体的なエピソードを交えて伝えましょう。「周囲を動かしていく力」をアピールできれば高評価になります。

まずは今までの経験を棚卸ししてみよう

履歴書や職務経歴書であなたの強みをアピールするには、今までの経験を「棚卸=自己分析」することが大切です。

具体的にはこれまでの職歴や業務を洗い出していく作業を行います。これはただ業務を書き並べるのではなく、自分がどのような姿勢で取り組んできたのかを考えるためのものです。

大きな成果だけでなく、日頃の業務についても深掘りして自身の強みや価値観を明確にしましょう。

棚卸をすると、希望する企業が求める人材とのすり合わせができます。これにより企業とのミスマッチを未然に防ぐことができますし、書類や面談でスムーズに自己PRできるでしょう。

まとめ

今回は物流業界への転職で必要な履歴書・職務経歴書の書き方をご紹介しました。

一口に物流業界といっても、職種や業務内容は多岐にわたります。これまでの職歴、経験などを募集内容とすり合わせ、採用担当者の目に留まるような伝わる書類を作成しましょう。

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