「生まれ育った街で子育てしたい」「地元の企業に貢献したい」。

このような理由から、Uターン就職を考えている方も多いのではないでしょうか。

しかし、地方は場所によって求人数が少なく「やっていけるだろうか」と不安になる方もいらっしゃるでしょう。そこでおすすめしたいのが、物流業界です。

物流は生活に欠かせない業界ですから、地方でも条件のいい求人が多く見つかります。

本記事ではUターン就職に適した物流業界の魅力や現状、内定のコツについて解説していきます。

物流業界はUターン就職大歓迎!!

物流は生活や経済活動に欠かせない存在です。昨今ではネット通販の拡大に伴い物流量が増加し、業界規模も大きく伸びています。

しかし、市場拡大とともに、人手不足が深刻化し労働力の確保が課題となっています。そこで、各企業では新卒はもちろん、中途採用にも積極的に取り組んでいるため、Uターン就職に最適です。

また、物流センターは生産地や、配送先に近い場所にあることが多いため、地方でも多くの求人を見つけることができるでしょう。

年齢制限も他業種に比べれば幅広く、未経験でも歓迎されている職種が多いことからUターン就職におすすめです。

【関連記事:物流業界への転職に年齢の限界はある?リアルな話と必要なスキルなどを解説】

仕事の内容も、物流倉庫の管理やドライバー、営業、システム開発、バックオフィス(経理・事務・人事etc…)など多岐にわたります。これらの経験を持っている方にとっても、多くの活躍の場があります。

物流業界で働く魅力

物流業界にはどのような魅力があるのでしょうか。詳しくみていきましょう。

将来性がある

物流業界は、今後もさらに需要拡大が期待される業界です。

国土交通省が発表したデータによれば、物流業界は約24兆円を占める一大産業であり、EC市場の拡大に伴い、宅配便の取扱件数は5年間で約6.7億個(+18%)増加しています。

物流は国内でも有数の成長産業として、注目を浴びている業界です。

EC市場は右肩上がりに安定した成長を続けており、それに比例して物流業界の将来性も抜群といえます。

社会に欠かせない役割がある

物流は社会に欠かせない存在です。コンビニやスーパーで、欲しいものをいつでも手にできるのは、物流が正常に機能しているからにほかなりません。

また、大規模な災害時には、被災地への支援物資を届ける輸送を物流が担います。2011年に発生した東日本大震災では、国や全国各地から届けられた支援物資を、自衛隊と共に民間の事業者が協力して、避難所まで物資輸送を行いました。

この際の活躍を受けて、普段は関心を持たれない物流が実は私たちの豊かな生活を支える、とても重要な存在であるという認識が進んでいます。

社会に欠かせない役割を持つ物流業界で働くことに、やりがいや誇りを感じて働く人も非常に多いです。

成果が目に見えやすい

物流業界の仕事は、成果が見えやすい点に面白さや魅力を感じる方も少なくありません。例えば物流センター内の管理職では、業務効率化の施策や分析を行うことで、生産性の向上など、目に見える形で成果を挙げられます。

また営業やコンサルタントでは、クライアントの課題解決に向けた取り組みにより、利益率向上など具体的な数字改善にアプローチできる点が魅力です。

物流業界の現状

物流業界は、需要拡大の一方でさまざまな課題を抱えています。ここからは、業界の現状を解説します。

人材不足

日本では少子高齢化の影響から、多くの業界で人手不足が課題となっています。中でも物流業界は、昨今のEC市場拡大に伴う物流需要の高まりに対し、慢性的な人手不足の状況です。

日本の総人口は、今後もさらに減少すると予測されており、2065年には総人口の約40%が65歳以上になる見通しです。

このままさらに少子高齢化が進むと、物流企業の人手不足が危機的状況になると言われています。ただ、国や業界全体で人手不足を解消する動きが活発化しており、AIなど最新技術を活用した機械の導入で、省人化が進められています。

都市部と地方の格差

前述したように少子高齢化が進むわが国では、三大都市圏の中でも東京圏への一極集中という人口の地域格差も問題視されています。

若者が進学、就職で東京圏に流れ、大学進学希望者の多くが「東京圏での就職」を考えることも地域格差を進める大きな要因です。

しかし、新型コロナウイルスの影響によるオンライン化で、地方に拠点を構える人も多くなりました。2022年マイナビが行った「マイナビ2022年卒大学生 Uターン・地元就職に関する調査(2021年3~4月)」では、地元就職を希望する割合が数年ぶりに増加したことがわかっています。

これは、就活のオンライン化が進み、地方の企業でも交通費をかけずに面接や説明会に参加できるようになったことが一因と考えられています。

物流企業は、拠点となる倉庫が地方にあることも多く、首都圏以外の求人も安定しています。地元の企業で活躍しながら生まれ育った地域に貢献していくことができますから、Uターン就職で物流企業を選ぶ方も少なくありません。

必要な人材の多様化

物流は、輸送だけではなく保管、荷役、包装、流通加工、情報管理といった役割があり、さらに物流コンサルタント・営業など、仕事が多岐にわたっています。

これにより必要な人材も多様化し、それぞれを担う事業者も増加中です。物流企業の求人情報を見ても、下記のように募集職種が豊富です。

  • 物流センターの管理・運営
  • 経営企画
  • 物流営業
  • ドライバー
  • カスタマーサポート
  • 情報システム企画
  • 物流エンジニア
  • バックオフィス

新卒で入社後、スキルアップやキャリアアップを通して将来の仕事の幅を広げることもできます。

また、幅広い職種で採用を行っていますから転職市場では人気があり、これまでの経験やスキルを活かして活躍できる業界となっています。

物流業界の労働環境は改善傾向にある

先ほど物流業界は人手不足とお伝えしましたが、物流は社会インフラを担う重要な存在であるため、国をあげて働き方改革や少子化対策、機械化による省人化・効率化などの施策を打ち出し改善に努めています。

また、物流に関わる各企業が物流現場の自在化・最適化を目的とした自動化ソリューションの提案・開発に力を入れており、省人化を促進する取り組みも進められています。

さらに、リモートワークを取り入れるなど、物流各社も働き方改革や環境整備を行い、労働環境の改善に繋げています。

物流の主な仕事

ここからは物流企業へのUターン就職を検討中の方へ、物流の主な仕事について解説していきます。

物流管理

物流管理とは、物流センター内で保管される商品の品質維持や在庫管理、効率的に出庫を行うために必要な作業を指します。

また、商品だけでなく物流センターで働く人が安全・快適に働けるよう整備するのも仕事の1つです。企業によって、職種の呼び方は異なりますが、主に「人とモノ」を管理する仕事です。

発送作業や梱包など物流6大機能(※)を効率的に進めるための改善や生産性の向上により、コストカットを実現することを目的として業務を行います。

※物流6大機能…輸送・保管・荷役・包装・流通加工・情報管理といった輸送に関連した活動。

ドライバー

物流機能の輸送を担うトラックドライバーの仕事は、集配、長距離、配送など、多岐にわたります。

求人数も多く「高収入を目指したい」「近距離配送で安定した生活を送りたい」というように自分の希望に合わせて選べるため、自由度の高さが魅力です。

教育体制が整っている職種ですから、業界未経験の方でも挑戦しやすく安心して働けます。

営業

物流営業の仕事は、自社の物流機能に課題を抱えている企業に対し、解決策を企画・提案する仕事です。物流会社にとって、利益を生む部署で非常に重要な存在です。既存顧客への対応に加え、新規開拓のためのアポ取りなども行います。

営業の仕事は、協力会社との輸送に関する価格交渉や倉庫の貸出、物流業務の請負、効率的な輸送管理の構築などを担うため、課題解決に向けた分析力や提案力が求められます。

新卒や未経験歓迎の求人も多いですが、転職の場合は、自社の魅力を伝える営業経験者が優遇されます。

システム開発

物流業界におけるシステム開発は、倉庫や企業で使用される業務システムを開発したり、導入する仕事です。

既存システムの保守作業やWebアプリケーション開発、社内ITインフラの整備など、業務内容は企業によって異なります。

物流業界はIT化、機械化が進んでいますから、システム開発者は重宝されます。リモートワーク100%などの求人も多く、自由な働き方ができる点が魅力です。

バックオフィス

バックオフィス業務は、経理や事務、人事や広報といった業務を指します。

営業のように直接的な利益を生み出す仕事ではありませんが、企業の経営において重要な役割を担います。

未経験歓迎の部署も多いため、Uターン就職におすすめの職種です。

物流業界へのUターン就職に向いている人

下記のような方は、物流業界へのUターン就職に向いています。

  • 将来性のある安定した業界で働きたい
  • 地方でもある程度の年収を確保したい
  • 中途採用に積極的な会社を探している
  • これまでの経験を活かして働きたい
  • 福利厚生が充実した中小企業で働きたい

生まれ育った故郷で自分らしく豊かに暮らしたいと考える方に、物流企業は最適です。求人数は多く、オフィス勤務の場合は福利厚生が充実している企業も多いためワークライフバランスを取りやすいのも利点です。

当ブログを運営する富士ロジテックグループでも、リモートワークの導入により、プライベートを充実させながら働く社員が増えました。

地元で働きたい、子育て環境の整った地方で暮らしたいと考え、当社にUターン就職した社員も少なくありません。

もし物流企業へのUターン就職を考えている方は、ぜひ当社へご応募ください。

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物流業界へのUターン就職を成功させるポイント

最後に、物流業界へのUターン就職を成功させるポイントを紹介します。

  1. 業界研究・企業研究を徹底的に行う
  2. 志望動機を明確にする
  3. 仕事で活用できるスキルや経験をアピールする

まずは業界研究と企業研究を、徹底的に行いましょう。採用担当者が最も着目する志望動機を魅力的に書くには、業界研究・企業研究が大切です。

さまざまな職種が存在する中、自分がどの分野で活躍したいのか、また企業はどのような人材を求めているのかを明確にするには、企業研究が役立ちます。

自分の強みやスキルを、その企業でどう活かせるかアピールして就職を成功させましょう。

本ブログを運営する富士ロジテックグループでも、現在各部署で人材を募集中です。未経験者の中途採用も積極的に行っていますので、ぜひ一度、弊社の採用サイトをご覧ください。

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